言語聴覚士の活躍の場所は、医療機関、福祉施設、保健施設、教育現場など様々です。就職活動をする際、それから転職活動をする際には、志望動機や履歴書が必要になります。そこでどのようにアピールするかで採用・不採用が決まることもあります。それでは、どのように言語聴覚士の就職活動ではどのようにアピールすればよいのでしょうか。ここでは、志望動機や履歴書の書き方について紹介していきます。
採用担当者が言語聴覚士を中途採用する際には、どのようなキャリアがあるかをよく見ています。言語聴覚士が扱う仕事には「発声・発語」、「成人言語・認知」、「小児言語・認知」、「聴覚」、「摂食・嚥下」など様々な分野があります。採用担当者は、「どの分野で活躍してきたのか?」というところを見て条件に合った言語聴覚士を採用しています。ここから分かるように、転職先の診療科目やリハビリテーションの特色を調べておくことが大切です。
また、新卒で履歴書を送る場合には、自分の興味のある診療科目について、その分野のキャリアを積みたい理由を記載するようにしましょう。
志望動機について、ぜひ入れてほしい要素が2つあります。
1つ目は、ポジティブな転職理由です。転職の場合、採用担当者は「なぜ前のキャリアをやめてまで、ここで採用されたいのか」という理由に注目しています。「人間関係がうまくいかなくて……」、「やりがいが感じられないから」など後ろ向きの理由は不適切です。例えば、「さらなるスキルアップを目指して」といったものや「これまでの経験を活かして」、「さらなるやりがいを求めて」などポジティブで前向きな理由を書くようにしてください。また、「貴院の手厚い看護体制に感銘して」といったものや「新しいリハビリ体制の取り組み方に興味があって」、「○○という経営理念に感銘を受けて」など転職先の病院や施設の特徴を汲み取った理由にするとよいでしょう。
新卒の方が志望動機を書く際にも、転職先の病院や施設の特徴を汲み取った志望動機は有効です。同じ方向を向いて働ける人を採用したいと考えるからです。
2つ目は、具体的にどう貢献するかという要素です。志望動機には、転職先で自分は何ができるのか、どう貢献できるのかということを入れるようにしてください。例えば、前の職場での成功体験や自分が仕事をする際いつも心がけていることなどをもとに、どう貢献していくのか、採用者にどうメリットがあるのかという視点から考えるとよいでしょう。
言語聴覚士における志望動機や履歴書の書き方についてご紹介しました。転職の場合は、ミスマッチがないように、自分のこれまでのキャリアに適した転職先に履歴書を送るようにすることも1つのポイントです。自分の希望と相手の希望がマッチした職場を選んでください。また、志望動機では、前職をやめた理由をポジティブに、そして転職先で貢献できることを伝えていきましょう。