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【在校生リアル座談会】社会福祉士としてのセカンドキャリア ~50代、自分を変える~

2025/01/15

こんにちは!日本福祉教育専門学校です。

今回は社会福祉士養成科(夜間部トワイライトコース)に在学中の50代の3名からお話を伺いました。

学習環境、年齢による不安、就職の展望など、50代でのキャリア転換における課題と可能性について、リアルな声をお届けします。

進行役で担任の尾久先生は、キャリアコンサルタントの資格もお持ちで、東京都主催のセカンドキャリア向け講座で講師も務めていらっしゃいます。

 

 

尾久先生: 今日はトワイライトコース現役学生の3人に集まっていただきました。

セカンドキャリアについてお伝えしたいのですが、みなさん、学生になる前のキャリアを教えていただけますか?

明石さん:私は約35年間製薬会社に勤務していました。勤めていた会社が早期退職のプログラムを出したのを機会に、60歳以降のセカンドキャリアでは何をしようかと考えていくなかで、社会福祉士の資格が目に付きました。

前職の仕事を活かして、メディカルソーシャルワーカーになりたいという希望もあり、社会福祉士の資格を取ろうと思ってこの学校に入校しました。

三上さん:私は飲食業をやっていました。小さな飲食店の創業社長さんから誘われ、その人柄と商品力がとても魅力的だったので、一緒に頑張ろうと決め、一生懸命お店を作って、どんどん増やしていって、気が付けば会社経営のようなことを約25年間やっていました。

遮二無二やって、会社が大きくなってくると仕事内容や局面が変わっていき、誰のために何をやっているのだろうと考えるようになり、ちょっと落ち着いて立ち止まってみました。すると、人のために役に立つ仕事をしたいなと思うようになりました。

そして、社会福祉士という仕事を知って、これまでとは違う世界に自分で入っていきたいなっていう、そんな感じで社会福祉士を目指しています。

Sさん:私は大学卒業後、法律事務所に就職して、認知症の方や統合失調症の方の後見制度の事務作業に関わっていました。

法律事務所を退職した後に、病院の経営企画室の事務の仕事に就き、地域医療連携室の補助業務にも関わりました。

そこで、生活困窮者や外国籍の方などの支援を要している人たちを支えるメディカルソーシャルワーカーの方や退院調整看護師の方のお仕事ぶりを見て私も資格取得してみたいなと思いました。

 

尾久先生:もともと社会福祉士という資格を知ったのはいつ頃ですか?

明石さん:去年の夏です。実は早期退職した後、また企業に勤めようかなっていう選択肢もあり、履歴書を書こうとしました。その際に、資格の欄に自動車運転免許しか書くことが無いことに気付いたんですよ。「これはあかんな」と思って、自分が取れる資格を探し始めました。その中で、次のキャリアを考えたときに一番優位になる資格がこの社会福祉士だろうということに辿り着きました。

尾久先生:学校に入るにあたって抵抗はありましたか?勇気はいりました?

三上さん:近い年代の方が居るのか、福祉を目指す方たちと馴染めるのか、不安でしたが、実際は何の問題もありませんでした。高校生になったぐらいのつもりで楽しんでいます。

明石さん:資格を取るために、当初は通信を考えましたが、通信だと1年半かかるので、そうすると受験するまで2年かかってしまう、それだと時間がもったいないなと思いました。それだったら、4月から通って、その翌年の2月に試験を受けたほうが一番短い時間で取れるなと思いました。

尾久先生:確かに。1年で資格がとれるかどうか。これは大きいですね。50代だからこそ、1年で資格取得ができるというスピードが重要ですね。少しでも就職活動をする年齢が若いほうが可能性も広がりますね。

三上さん:もったいない、もったいない、年をとればとるほど一日一日がもったいない。

尾久先生:実際に学校へ通ってみていかがですか?

明石さん:新鮮で楽しいですよ。仕事をしなくて勉強できる、正直こんなに楽しいことないですよ。

三上さん:こんなに贅沢な1年は無いですよ、楽しいですね。本当に何だかセカンドキャリアって感じです。

一つ区切りを付けて、今までとは違う新しい世界でやるために、今、磨いている感じです。

Sさん:私は三上さんとは対照的に、これまでの延長線で、今まで自分がやってきたことを広げて深められていることが楽しいです。

実は入学を決める前、過去の経験を活かして医療や福祉に関わりたいと思い、いくつか就職先を探したのですが、動機を整理していく過程で自分は何を目指したいのか、事務の専門職なのか、それとも相談職なのか、自分はどっちをやりたいのか迷いが生じてしまったために学びを深める決断をしました。

大学も検討しましたが、年数がかかるため、一年間集中して一年後に結果を出せるこちらの道を選びました。年齢が年齢なので短期集中のほうが、メリットが大きいと思い決めました。

尾久先生:毎日通学することに対して、ご家族の反対はありませんでしたか?

三上さん:逆に50代はチャンスだと思います。家族の事情が一段落する方も多い気がします。

何か新しいことにチャレンジするにはギリギリのラストチャンスですし、決断するには良いタイミングだと思います。

Sさん:そうですね、お子さんがある程度大きくなって目処が付いてという方が他にもいらっしゃいます。

親の介護や子供の受験などで、私も数年前だと余裕がありませんでした。今は大学受験の娘と一緒に成績表を見せ合ったりしながら頑張っています。

明石さん:経済的な不安は無いことを最初に伝えたうえで、学校へ通うことを伝えました。

私の場合は、「子供たちに年を取ってもいつまでも学び続けることの大切さを背中で見せて伝えたい」という思いもありました。

尾久先生:明石さんと三上さんのお二人は入学前にもオープンキャンパス等でお会いしています。

実は、学校に通うようになってから、ますます若々しく、スッキリした表情になっていっている印象があるのですが、実際のところいかがですか?

Sさん:若い生徒さんたちとすごく楽しそうに仲良くしてらっしゃるからじゃないですか!?
三上さん:たしかに楽しいです。年長者であったり、今までの社会人経験があったりすることのプライドで鎧を固めないことが重要ですね。

明石さん:そうですね、鎧を着ていたって意味無いしね。

Sさん:そういう機会があって良かったですね。同年代の貴重な話が聞けて新鮮です。

 

尾久先生:学校では、授業だけでなく実習もあります。実習は合計240時間。2カ所の実習に行くことになります。

これから学ぼうという方が一番不安に感じていることでもあります。ぜひ、実習での体験を聞かせてください。

Sさん:私は8・9月に地域包括支援センターへ行ったら面白くて、就職先の選択肢が広がりました。

介護保険関係のことだけでなく、重層的支援体制の整備、社会福祉協議会との連携、地域の繋がり強化、ファミリー全体を支えるという役割を期待されている姿を見て、今まで知らなかった社会福祉士の一面を知りました。

学校へ入って勉強する中で、実習を受ける中で、入学当初はメディカルソーシャルワーカーのみだった選択肢が増えました。

行ってみて初めて分かることがたくさんあると思います。

明石さん:私はまだ60時間だけですが、知的障害者の施設へ行きました。実際に知的障害者と接することはこれまで無かったので、本当に全く知らなかった世界を垣間見て、一番の気付きは福祉の重要性を改めて感じた点です。

実習へ行って初めて自分の中で福祉の意識がはっきりと芽生えたようなそんな感じでした。

三上さん:私は、180時間は特別養護老人ホームへ行きました。60時間のほうは障害者福祉支援に携わるNPO法人へ行っています。

異なる領域での実習が、学びにつながりました。

尾久先生:ありがとうございます。では、日福に来て良かったと思う点を教えてください。

明石さん:それはやっぱり合格率の高さに繋がるところで、講師陣のレベルが高さじゃないですか。

Sさん:皆さん、すごく熱心だし、親身だし。

三上さん:自分の場合は自分を変えたいみたいという思いが強くて、その目標として社会福祉士があります。

社会福祉士資格取得後のその先にチャレンジしていきたいことがあります。自分の将来のキャリアを考えたときに、日福で社会福祉士資格取得後に実務を積んで教員となった尾久先生や、合格のために親身に指導してくださる白川先生、学生のために超人のように働く片桐先生の姿が間近にあることはとても刺激になります。

Sさん:すごいですよね。先生が作成した試験対策の動画が深夜2時にアップされたりするんですよ。

福祉の事業所で実践を続けている先生方も多いし。

三上さん:この歳になって人に憧れるっていうのは久々な感じです。あんまり居ないじゃないですかね、これだけ一生懸命な方たちって。

明石さん:合格したいんだったらこの学校に通うのが一番いいと思いますよ。

Sさん:ここのカリキュラムを1年間真剣に、テキストとレジュメ、配布される過去問だとか模試だとかミニテストだとか、一つ一つきっちり消化してこなしていけばちゃんと力が付く、あれこれ参考書とかは買う必要ないと思っています。

明石さん:過去のデータを見ても、あれだけ高い合格率を出せるってそう簡単ではないですからね。

三上さん:先生の言うとおりにやっていくのが一番良い気がします。

Sさん:近年は6割ぐらい取れていれば、合格ラインに達しますよね。落としたいというよりも、社会福祉士を増やして養成したい、という国の意図もあると思います。

そういう試験であるからこそ、やるべきことをしっかりとやっていれば、ちゃんと合格点には到達する。

そういうカリキュラムになっていると思います。社会人としてちゃんと生きてきて仕事をして、社会生活を送れてきている人でしたら、やり遂げられると思います。

三上さん:そうだと思います。本当に福祉の人間を養成したいっていう気持ちを感じられる流れの授業ですし、試験ともすごくマッチしているように思います。

Sさん:単なる知識の丸暗記ではなく、どういう考え方を身につければ、正しい答えに辿り着くかというプロセスを大事にしながら、全体を見渡す、そういったカリキュラムになっているので、一つ一つ丁寧にやっていけば大丈夫じゃないかしら。

三上さん:通信だったらこの感覚で国家試験を捉えることは多分できないですよね。

明石さん:通信は辛いと思います。この情報量、何を覚えていいのか分からなくなると思いますね。

やっぱり学校来るっていうこと、ある意味で自分を強制できることは大事かなと思いますね。

Sさん:毎日体をここに持ってくるっていう、そのペースを作っちゃう。

ここに来ればね、みんな勉強していますしね。皆さん図書室でもよく会いませんか。

勉強熱心になった気がします。環境がそうしてくれるんだと思います。

 

 

尾久先生:最後に、セカンドキャリアについて考えている方たちへメッセージをお願いします。

三上さん:50代には「自分はこのままで良いのだろうか。」と思っている人がいっぱい居ると思います。

そういう人たちって、自分を変えたいわけなんですよ。大人になって、やっといろいろな問題に気付いて、福祉の大切さを知るわけじゃないですか。福祉は社会に貢献するという点で、自分を変えるという意味で、分かりやすいのでおすすめだと思います。

一年くらいだったら家族の協力も得られやすいのではないでしょうか。

明石さん:国は70歳定年や定年を外すようなことを進めている時代で、60代からでも遅くないかもしれない。

Sさん:フルタイムでなくてもね、いろんな働き方があるのではないかなと思います。

仕事でなくてもボランティアだとか、地域に貢献するだとか、人それぞれの社会との関わり方があると思います。

尾久先生:60代でも50代でもまだまだこれからというわけですね。

たしかに、私が社会福祉士になってびっくりしたのは80代の相談員の方にお会いしたことです。

明石さん:ここの卒業生にも70代の方いらっしゃいますよね。

Sさん:希望する働き方にもよりますが、例えばですよ、自治体でも会計年度任用職員であれば50代から挑戦できますし、いろんな分野に求人があると思います。

尾久先生:私は他の国家資格も取得していますが、他の資格と比べて、社会福祉士は就職可能性が高い資格だと感じています。

資格を取得したとしても、実務経験等がないと実際は就職が難しいことも多いですし、50代の就職活動といえば、書類選考に通過することすらできずに苦労するものです。

でも、社会福祉士は今までの職業経験や人間性も重視されるチャンスがあるので、面接機会も得やすい。

昨年の50歳代の他業種からの卒業生も、社会福祉士資格取得後に就職されました。
私も、合格当時、福祉関連の相談員は未経験でしたが、資格取得後にすぐ就職活動したところ、まもなく就業先が決まりました。
日福は就職指導も充実していますし、求人情報も豊富。OBが業界で活躍していますから、心強いです。

Sさん:それぞれの法人の就業規定にもよりますが、60歳くらいでも採用される場合もありますしね。

ただ、もしも迷っている50代の人が居たら、時間を大事にした方がいい。来年とか言わない方がいい。いつ何があるか分からない。

三上さん:来年、親が倒れるかも知れない。親も自分もの境目にいるけど、まだいけるじゃないですか。

Sさん:もしも今チャンスかもって思っているのだったら、そのチャンスと時間を大事にしなきゃ。

尾久先生:良い話がいっぱい聞けて私が元気になりました。ありがとうございました。

Sさん:やっぱりキャリアが違う人たちが集まるのって面白いですね。

尾久先生:面白いですね。なかなか普段は授業が忙しくて話す機会もね。またこんな場があると良いですね。

三上さん:試験が終わったら、それぞれの話をまたしたいですね。そう、僕はやっぱり繋がっていきたいね。

Sさん:いろんな職種に散らばっていって、また集まってね。いろんな人と出会えたのが収穫かな。

先生方もそうだし、生徒同士もそうですよね。

尾久先生:学生になれるってすごいね、最強。みんな、いつもいい顔をして授業を聞いてくださっているから嬉しいです!

 

皆さま、国家試験前のお忙しい時期に貴重なお時間をいただきまして本当にありがとうございました。

あと約一か月、体調に気を付けて頑張ってください。無事に全員合格をお祈りしています!

 

 

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