2022/12/28
こんにちは!日本福祉教育専門学校です。
今回は「高齢者のQOL(Quality of life)」について考えてみましょう。
高齢者がどんなときに生きがいを感じるのか、生活の質を向上させて充実感のある日々を過ごせるかについてご紹介します。
国連の世界保健機関(WHO)では、65歳以上を高齢者と定義しています。
2021年10月1日現在、日本の総人口は1億2,550万人で、それに対して65歳以上の人口は3,621万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)は28.9%となっています。
さらに、65歳以上の人口のうち、「65歳~74歳人口」は1,754万人で総人口に占める割合は14.0%なっており、後期高齢者といわれる「75歳以上」は1,867万人で、総人口に占める割合は14.9%であり、65~74歳人口を上回っています。
昭和25年前まで遡ってみると、日本の高齢化率は上昇し続けています。
<日本の総人口に対する高齢化率の推移データ>
昭和25年:5%未満
昭和45年:7%超
平成6年:14%超
令和3年:28.9%
令和47年:38.4%(予測)
このように高齢者が多い日本では、長生きするだけでなく、より充実して豊かに生きることにフォーカスしたQOL(Quality of life・生活の質)という考えが重視されています。
QOLは生活をしていくうえで感じる『幸福さ』・『満足さ』・『充実さ』によって測ることができます。
QOLとは…
3つがお互いに影響し合い統合されたものです。
内閣府の『高齢者の地域社会への参加に関する意識調査』によると、生きがいを感じているという方は60代~70代で80%、80歳以上の方でも70%以上いると報告されています。
では具体的にどういったときに生きがいを感じるのでしょうか。
<健康状態がよいとき>
・趣味やスポーツに熱中しているとき(52%)
・孫や家族との団らん(48%)
・友人や知人との食事や雑談(47%)
<健康状態が良くないとき>
・テレビを見る/ラジオを聞く(9%)
・孫など家族と団らんのとき(8%)
このように生きがいを感じることは個人差があるものの、健康状態や家族・友人との良好な関係が大きく関わっていることがわかります。
このように高齢者のQOLを向上させるには健康で充実感のある生活を送ることが大切です。
高齢者のQOLをより良くするためには、社会とつながりを持ち、心身ともに健康で、時には新しいことに挑戦してみることもいいでしょう。
また、自分のこれまでの経験や技術を活かして高齢者向けの仕事に登録してみるのもいいでしょう。報酬を受けることができ、また身体を動かすので健康を維持することにも役立ち
今回紹介したようなQOL向上のための取り組むを参考に、生きがいや充実感を得られる生活を意識し、健康的な毎日を過ごすことを考えてもらえると嬉しいです。
自己負担がほぼ無しで介護福祉士を目指せます!
※このコラムは介護福祉士を目指すかたのご参考のために作成しています。転載・流用は一切ご遠慮ください。