セカンドキャリアとは、第二の人生における職業や仕事を指します。自身のこれからの人生を長期的に考え、充実した人生を過ごすため、セカンドキャリアの見つけ方から、年代別の考え方や役立つ資格など紹介します。
セカンドキャリアとは、第二の人生における職業や仕事を意味しています。元々は、プロ野球選手などの、プロスポーツ・アスリートの引退後のキャリアを意味していましたが、現在は、定年退職を迎えたシニア世代の会社員、出産や子育てを終えた方、あるいは30代での転職など、人生の節目で新たなキャリアを築く場合に使われる言葉として、認識されています。
終身雇用制度の崩壊、人生100年時代と呼ばれる現代においては、ライフステージを意識して、セカンドキャリアを考える方が増えています。
① 自己分析をする
今までの自分の経験やスキル、あるいは人脈など、改めて整理して洗い出してみてください。同時に、好きなことや趣味、価値観(社会貢献、自由な働き方、安定した収入など)も自己分析し、セカンドキャリアにどう活かせるかを考えます。
② 目標(ゴール)を設定する
自分はこれから何をしたいのか、何を目指すのか、目標を明確にして設定することが最も重要です。自分の経験や専門性を活かすのか、趣味や好きなことに取り組むのか、社会や福祉への貢献を第一に考えるのか、など。
目先のことにとらわれず、数年数十年先のことを見据えて、これから起こるであろう様々出来事を整理し、考えることが重要です。
30代におけるセカンドキャリアの大きな目的はスキルの転身であることが多いです。新卒や第二新卒で入社後、仕事内容や職場環境について、ギャップを感じる人が多いのではないでしょうか?また、目の前の仕事をこなすことが目的となってしまいがちです。経験を一定数積んだ30代になると、その先を考える余裕なども生まれてくるため、仕事や職場の見直し・転職や、新たなスキルを身に着けて、改めて自身のキャリアにおける目的を見直して、セカンドキャリアを形成していこうと思う人が多いです。
一方、40代におけるセカンドキャリアの大きな目的は、自身の経験をもとにしたスキルアップです。 40代になれば、現在の環境では望めるスキルアップが叶わないと感じてくる人も多くいることでしょう。また、子育てや両親の介護など、家庭の事情なども考慮したセカンドキャリアの判断を迫られるかもしれません。
50代におけるセカンドキャリアの大きな目的は、定年後や子育てが一段落したあと、ある程度自分の意思を優先した働き方を探すことです。一般的には、経済的・時間的なゆとりが生まれるからです。
女性は年齢以外にも、出産や育児のタイミングがセカンドキャリアを考えるタイミングでもあります。現在は、男性の育児休暇取得や、福利厚生が充実している企業に勤務していると、職場を変えるなどの転機にはならないケースもありますが、一般的には大きなライフイベントのため、セカンドキャリアを考える契機になります。
育児や子育てをしつつ、自分や家庭の将来を見据えて、優先するものが変わってくることもあるため、時間的なゆとりなどを求めたセカンドキャリアを考える方も多いでしょう。
自身が設定したセカンドキャリアの目的によっては、資格の取得が有効なケースもあります。資格を持つことで、転職に有利になる場合や、資格によっては地域を問わず、生涯どこでも働けるなど、メリットも多いです。
一言で資格といっても、宅地建物取引士、調理師、簿記など様々な資格がありますが、どの資格が良いのかは、あくまで設定したセカンドキャリアの目的達成に必要かどうかを慎重に吟味し、検討することが重要です。
もし、今までの仕事を通じて、福祉や医療に関心が出来た方、支援が必要な方の手助けをしたい、身近な方で日常生活に支障をきたしている方から力になりたい、と考えている方がいれば、国家資格「社会福祉士」という資格を検討してみてはいかがでしょうか?
社会福祉士、福祉の相談援助に関する高度な専門知識・技術を有し、福祉や医療の相談援助の場において、重要な役割を担っています。
社会福祉士の仕事は、社会福祉士の仕事は職場と職種によって多岐に渡りますが、その中でも業務の中心となる内容は「相談業務」です。
高齢者・障がい者・家庭・子ども・低所得者など日常生活において問題を抱えている人たちの相談にのったり、福祉面から支援やアドバイスすることです。医療保健の分野などとの連携、橋渡しの役割もあります。就職先としては、医療機関、行政、介護・福祉施設、学校等など多岐にわたり、様々な場所で活躍できるのが大きな強みです。
詳しくは、以下よりご確認ください。
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最後になりましたが、現在の社会環境において、セカンドキャリアを考える方は増えているのが現実です。自身の人生を長期的に考えて、目的の整理・自己分析をしっかり行い、自身のセカンドキャリアを充実させたものにしていきましょう。